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新元号発表を祝して当分の間ブログタイトルを変えます。英訳の響きが良いですよね。明るい時代になりますように

信用取引とは?メリット・デメリット、上手な使い方


Azキング(@Az15709514)と申します。

 

ブログを始めて3回目の投稿になります。軽い自己紹介はこちら 

 

今回は株取引を行ううえで避けては通れない信用取引についての記事です。

 

制度や厳密な仕組みについては各証券会社に必ず載っていますが、正直わかりにくいです・・まず言葉が聞き慣れない。

 

最低限の知識を実際の取引に即した形で、できるだけ簡素に説明できるよう努めますので構えずに目を通していただければと思います。

 

注:あくまで個人的見解です。投資判断は必ずご自身で行ってください。考え続けることが糧になります。  

信用取引とは?

まず信用取引がどういった物なのか、基本的なことを押さえましょう。

最初のイメージは3倍界王拳

決してふざけていません笑

ドラゴンボールを知らない人には申し訳ないですが、人に伝えるときに概念としてこれが一番ピンと来てもらいやすいです。

 

現物取引では、証券会社の口座に入れた現金を元手に株を買いますよね?

信用取引ではその買付余力にブーストがかけられます。正しくはレバレッジと呼ばれ、てこの原理を意味します。

 

初期の悟空は4倍が限界でしたが、株の世界では3.3倍が限度です。

 

ここだけ聞くとすごく便利に思えますが、当然ノーリスクで使えるものではありません。約3倍までブーストするための担保が必要になります。

 

担保と聞いてピンと来た方は鋭いです。

 

要は借金して限界以上に売買できるようにする訳ですね。

レバレッジ

この担保は委託保証金と呼ばれますが、最低でも30万円必要です。現行法では下限だけが決まっているので証券会社によっては最低金額がこれより上になることもあり得ます。

この30万円という数字、よく覚えておいてください。

 

担保になるのは現金のほか、保有している現物株などの有価証券も含まれますが、有価証券は価値が変動するため時価と同額では扱われません。

ほとんどは80%のものとして計算されます(この掛け率を代用掛目といいます)が、例外もあります。

代表的なものとしてNISA枠で買ったものは0%、つまり担保とされないといったことがありますので、各証券会社で確認してみてください。

 

借金なので、信用取引で売買した際は金利も新たなコストとして発生します。

そして、買った株は証券会社の所有物になるという点も現物取引との違いです。これものちにポイントとなるので頭の片隅に置いておいてください。  

追証(おいしょう)がヤバい

ちょっと界王拳ネタに戻りますよ?

最近では超サイヤ人と平気で併用している悟空ですが、初期は限界以上に使うと身体にすごい反動がきていましたよね。

信用取引にも 自分の力量を超えた結果、失敗したときにはペナルティーがあります。

 

失敗、つまり含み損が発生したときです。

含み損が発生したときに投資家が起こすアクションは何でしょうか?

ロスカットか塩漬けですね。

 

まず、ロスカットを選択した場合。

信用取引で確定した損失額は委託保証金(担保)から差し引かれます。

厳密には含み損発生の時点で目減りはしており、毎日大引け後に計算されています。これは次の塩漬けパターンにも繋がってきます。

儲かった利益は全部自分のものになりますが、逆に目減りした分は全部自分で補填して証券会社に返さないといけません。

レバレッジを掛けた分、リスクも同じだけ増える訳です。

 

次に、塩漬けしたらどうなるか。

含み損がある金額を越えるまでは何のアクションもありませんが・・

大引けの時点で、委託保証金(担保)が最低金額以下になる含み損が発生した場合は、期日までに担保を追加する必要あります。

例えば、委託保証金を下限の30万と設定している証券会社においてはそれを下回ってはいけないので、不足分を追加するよう催促が来ます。

これが追加保証金、追証(おいしょう)と呼ばれるものです。

 

もし、期日までに追証を用意できなかった場合は強制決済となります。

現物と違っていつまでも持ち続けることはできません。

強制決済の結果、まだ不足があればそれもきっちり証券会社に返済しなければなりません。怖いですね。

 

少し余談になりますが、この強制決済は暴落時には必ずと言っていいほど起こっており、市場で大量の成り売り注文として執行されます。

すると、売り圧力が急激に低下した結果、上値が軽くなり急反発します。

こうなると大底で切らされて余力が無いので買い直すこともできずただ上がるのを見てるだけ・・まさに「お前が売ったソコが底」の状態。

こういうときはヘッジファンドも仕掛けてきます。個人が切るまで売りまくって耐えられないレベルまで株価を下げる訳ですね。

反発するまで追証を入れ続けて耐えようとしても、手仕舞いしていないことは「信用買残」を見れば丸分かりで、死んだフリはバレていると思ったほうが良いです。残るのは莫大な借金だけ、何も報われません。

 

こういった最悪のケースを避けるには、

  • 不用意にレバレッジを掛け過ぎないこと
  • 例えレバレッジが低くてもロスカットは素早く行う

といったことが重要です。  

手続きは簡単

使い方を間違えると恐ろしいリスクを負う可能性のある信用取引ですが、証券会社で信用取引口座を開設すればすぐ始められます。

ネット証券ならウェブ上でクリックして申請するだけのお手軽手順、審査もゆるい印象です。

個人的には簡単に使えすぎるのもどうかと思いますが・・

まぁ何かあってから声を荒げたところで、予めリスクが書いてある書面に同意しましたよね?となるだけなので、やっぱり投資はすべて自己責任なんですよね。  

信用取引で得られる利点

借金、追証。なんだか雲行きが怪しくなってきましたが・・

リスクをきちんと把握して上手く利用すれば当然、利益を伸ばす機会を増やすことができます。

空売りができるようになる

信用取引の本質は借金と言ってきましたが、証券会社に委託保証金(担保)を差し入れたことで資金だけでなく株そのものも借りられるようになり、売りポジションから入れます。

借り物なので当然金利(貸株料と言う)が発生しますし、貸し出す株が不足しているときは逆日歩という追加コストもかかります。

ちなみに一般信用では逆日歩がかかりません。貸株数に限りがあるので人気の株主優待銘柄ではクロス取引(現物と空売りを同じ価格で持つこと)の際に争奪戦になります。

 

安易に使うと危険ですが、株価下落時にも利益を得られる機会が増えることは確かです。 

保有資産を超過して取引できる

冒頭で出たレバレッジによる効果です。

限界を超えた取引はリスクも増大しますが、地合がめちゃめちゃ良いときなど、ここぞ!という場面で上昇トレンドに乗ることができれば資産は爆発的に殖えます。

逆に言えばほとんどの銘柄が上がるような超イージーな場面などそうそう来ないので、予想される上げ幅と下げ幅を天秤にかけてレバレッジを掛けるだけの価値があるのか、ポジションを持つ前に判断することも大事です。

ここまで読まれた方は、レバレッジの説明をし続けてきたので信用取引=レバレッジを掛けるものと思い込んでおられませんか?

実はレバレッジを「掛けなければいけない」ルールはありません。何倍でやるかは個人の自由なので、委託保証金(担保)と同額・・つまりレバレッジ1倍で取引しても良いんです。

 

ただし現物株を委託保証金(担保)としていて、同じ銘柄を信用で買い増すことは「二階建て」と呼ばれ、禁止されている銘柄もある位リスクが大きく危険です。

それは株価が下がったときに、委託保証金(担保)がこのように動くからです。

  1. まず、信用ポジションの含み損により目減りする
  2. 元々の委託保証金(担保)としていた株の時価も下がる

ダブルパンチで追証まで猛スピードで近付くんですね。

 

証券会社も注意喚起しています。

現金なら委託保証金(担保)の価値は時価変動しないのでまだ安心です。(含み損による目減りはあります)

現金担保の1倍なら現物でもいいのでは?となりますが信用取引で行うメリットもありますので次の項目へいってみましょう。 

回転売買のハードルが下がる

回転売買とは一日に同じ銘柄を複数回取引することです。

現物でやろうとしても、差金決済禁止というルールがあるので資金が少ないと難しくなります。

具体的にどういう事かといいますと、

  1. 寄り付きに10万円で買ったのち、思ったより上がらず10万円で同値撤退。
  2. その後もみ合いが続き上がりそうなので10万円で再度買いエントリー。

これを同日のうちに現物で行う場合、20万円の資金が必要になります。

同一銘柄で一度使った枠は翌日まで使えなくなる、というイメージでしょうか。

信用取引の場合は、こういった制限がなく枠を何回でも繰り返し使えます。(最低保証金の30万円は必要ですが)

つまり、細かく売買したいけどリスクを小さくしたいからレバレッジは掛けたくないな・・といったときにも威力を発揮します。

  

以上が簡単な利点です。

チャンスは拡大しますが、リスクコントロールを怠ると逆に損大利小となるので気をつけないといけませんね。   

信用取引のデメリット

リスクもあるけど選択肢が増えてチャンスが広がる、ということを説明してきましたが、信用取引特有のデメリットもあります。

基本的には返済期限がある

買いも売りも、借り物なので当然っちゃ当然ですね。

基本的に、とありますが一部を除き6か月が最長です。注文画面で「制度信用」とか書かれているものですね。

まだまだ上がるぞ!という場面でもポジションを持った日から6か月経てば一旦決済しなければなりません。

逆に含み損を抱えていて追証が発生していなくても、6か月経てば強制ロスカットです。

こういったルールがあるので、信用残が増大している銘柄では相場の転換点になったりもします。

例外は証券会社が無期限と設定しているもので、「一般信用」の一部がこれに該当します。

証券会社によって取扱銘柄も違います。ただ、買いポジションで最初から長期保有を前提とするなら金利のかからない現物のほうがランニングコストを抑えられます。

ヘッジファンドのエサ

はじめのパートで、

買った株は証券会社の所有物になる

との一文を最後に入れたことを覚えていますか?

個人投資家が信用で買った大量の株はどうなるのでしょうか。

信用取引を用いた時点で証券会社は金利収入を得られますが、この株も使ってもっと儲けようと考えるはずです。

結論から言うと、空売りしたいと考えているヘッジファンドに貸すんですね。これで貸株料ゲットです。

信用買いで含み損を抱えていて、「もうそろそろ上がるだろ・・」と思っていてもどんどん売りが沸いてきますよね?

信用買いをしている限り、空売りの力が弱まることはありません。

 

これを防ぐには現物で持つしかないです。

最初の入口は信用でも良いですが、現金に余裕があるなら「現引」をして自分の資産としましょう。

(現引=信用で買った株を取得価格と同値の自己資金で引き取ること)

 

また、証券会社が「貸株サービスで金利を受け取れます!」と謳っていますよね?

この金利の源泉はどこから来ているのでしょうか。

個人が貸した株は、さらにヘッジファンドへ渡り、ヘッジファンドから受け取った貸株料から支払われているのです。往って来いしてるだけなんですよ笑

せっかく現物で保有していても目先の利益(利息収入)にとらわれて貸してしまったら売り圧を増やしてしまうんですね。

これだ!と思った銘柄は自分の資産として持ち続けるのが一番です。 

加熱すると株価を押し下げることも

これまでも少し出てきた「信用残」がポイントです。

信用取引が増えると、同時に将来の反対売買の圧力も増加し、株価が上下に振れたときのボラティリティ(変動率)が高くなります。

急激に上がった株ほど、下がり方も激しいですよね。これが規制なしで同時多発的に発生したらとんでもないことになります。

 

投資家に過度の損害を与えないよう、加熱しすぎたら一旦冷ます措置が取られます。

これが「増担保規制」と呼ばれるものです。

証券会社や株探のニュースで、規制入り・規制解除などの文言を見たことありませんか?あれです。

具体的には委託保証金(担保)のうち、より多くの現金がないと信用取引ができないようにして、新しいポジションを増えにくくする訳です。

そうしてある程度まで冷まされたら規制解除されます。

 

このとき、株価はどう動くのでしょうか。

 

一般的には規制入りした初日に下がることが多いです。そのイメージも相まって一斉に売る方向へ向きやすいということですね。

もちろん、突然規制入りが告知される訳ではなくまず「日々公表銘柄」という形で注意喚起が入ります。

そして日々公表銘柄は明日の株価がいくら以上だと危険だよ、という目安もありますので、今後の株価の動き方を予測することにも活用できます。

 

そのような目安をまとめて下さっている方もいますので、取引する前に確認することをおすすめします。

規制前後の値動きの傾向も詳しく解説しておられます。

仕組みは完全に理解できなくても、株価に影響する重要な要素ですから、現物の短期トレードしかしない!という方でも絶対に知っておいたほうがいいです。 

信用取引は使い方次第。使うつもりがなくても知識を入れておくことが大切

説明は以上ですので、簡単にまとめます。

  • 信用取引は資産を殖やす可能性が上がる反面、リスクも同じだけ増大する
  • レバレッジは借金。使いどころはここぞ!という時に絞るべし
  • 信用取引の仕組み自体が株価に影響を与える要素であり、実際に使わなくても知っておくと良い

  

かいつまんだつもりですが、長くなってしまいすみません。お疲れさまでした。

信用取引は諸刃の剣ですが、使いこなせればどんな相場でも利益を生む武器になります。

市場に参加する際は、最低限の知識ぐらいは入れておきましょう。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。